漢方薬 抑肝散

漢方薬 抑肝散の効果

漢方薬抑肝散(よっかんさん)は、小児の夜泣き、いわゆる疳の虫に対して使われていることの多い漢方薬です。

主な効果として神経症、不眠症、夜泣きなどの神経の昂ぶりを抑制することがあげられます。

手足の震えを押さえ、小児のひきつけなどにも大きな効果があるのですが、最近は研究が進み別の効能でも注目を集めています。

きっかけは、NHKの試してガッテンという有名な生活の情報を発信している番組です。

同番組内で、抑肝散はアルツハイマーに大変よく効くという漢方薬として紹介されました。

アルツハイマー型認知症というのは実際介護する方に大変負担のかかる病気です。

徘徊や家族の区別がつかなくなったり、注意力がなくなったり、被害妄想に陥ったりと、いわゆる痴呆症と呼ばれる病気として知られています。

最終的には寝たきりになり、誰もが辛い思いをします。

自分がアルツハイマー型認知症になってしまうのではないか、という不安に駆られてしまっている方も少なくありません。

この漢方薬抑肝散を生活に取り入れることによって、周辺症状の妄想や徘徊を抑制することがわかっています。

適度な運動、健康な食生活、多くの刺激、そして抑肝散という形が望ましいと言えるでしょう。

しかし、誰でも簡単に飲めば症状が改善するというわけではありません。

漢方薬というものは、それぞれ個々に合わせて体質や症状から処方されるものです。

しっかりと医師や薬剤師の判断を仰いだ上で使用していくことが一番重要なことです。

漢方薬抑肝散の副作用と注意

漢方薬抑肝散が非常によい薬と言えども、自己判断で服用したり与えたりすることは望ましくないことです。

なぜなら軽度の副作用から、重い副作用までが出るリスクを伴っているからです。

まず、胃腸の弱い方にとってはあまり強く勧めることができないのが事実です。

他の複数の漢方薬と一緒に服用する場合には、思わぬ危険な反応がでることもありますので、

しっかりと今お使いになっている漢方薬が何であるかを、医師薬剤師に伝えておきましょう。

軽い副作用では、下痢や胃腸の不快感があげられます。

そして重大な服用としては、偽アルドステロン症という症状を発することがあります。

これは低カリウム血症、浮腫、血圧上昇などという形で現れてきます。

成分として含まれている甘草(かんぞう)の影響として起こるものです。

手足がしびれたり、やたらこわばった感じがしたり、嘔吐、気分が悪くなるなどの現象が起きた場合には

即座に使用を中止し、病院にいってください。

体を整える為の薬は、その効果が高いほど毒ともなりえる事があるのです。

漢方薬抑肝散のメーカー

漢方薬抑肝散は、ツムラのエキス細粒のものなどが有名です。

その他では薬局などで、薬剤師さんの処方しているものを購入することとなるでしょう。

また、抑肝散加陳皮半夏と書かれている漢方薬もあります。

これは、ツムラの他に小太郎漢方薬の「ヨクカーン」、カネボウからも販売されています。

抑肝散加陳皮半夏は日本での研究により、抑肝散に半夏と陳皮を配合し、大人でも高い効果を期待できるように作られたものです。

どれも作用の強い漢方薬になっていますので、薬剤師にきちんと相談した上で購入をしましょう。

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