乾癬の症状と原因
乾癬という症状を知っていますでしょうか。色々膿疱性のものや、関節症性のものがあったりしますが、
中で一番多いのは、尋常性乾癬というものです。尋常、つまりごく一般的でよくある乾癬ですね。
この症状は、体にややかゆみのある赤い斑点ができます。
この斑点の上がボロボロと鱗のような、白い角質に覆われて、無理にはがしたりすると血がでることもあります。
一度治ったかに見えても再発します。何十年と付き合っている方も少なくありません。
原因は、遺伝子によるものや脂分の多い食事によるものではないかと言われていたり、環境の悪さにあると言われたりしていますが
きちんとした明確な原因として特定されているわけではありません。
なので治療も、「ここを治せば必ず治る」といったものではないのです。
問題は自分が乾癬な場合は、やはり知識を得ようとしますから病気として向き合うことができますが、
一般の知識のない方から見るとその症状から「伝染する皮膚病ではないか」と思われることがあります。
これは非常に悲しいことです。
夏の半袖の時期などにはそういった面で不愉快な思いをされたことのある方のエピソードも聞きます。
女性では顔にできてしまって外出することもままならなくなる方もいます。
根本から治療することが難しいのなら、なるべく、できれば永久に発症しないように注意をして生活していきましょう。
乾癬と漢方薬
最近では乾癬を漢方薬で緩和させる事がとても注目されています。
漢方薬は、体の中の血行をよくしたり、水分の循環を助けたりしながら機能を正常にしていく作用を持つものが多いです。
直接皮膚に塗るようなものではないので、即効治る、使った瞬間から劇的に変わるというものではないのですが
長い目で追っていくと非常に効果的です。
体質自体を乾癬の出づらい状態に変えていくことが可能です。
副作用も少なく、大きな意味で見たらとても危険な薬物は含まれていたりもしません。
大きな意味で見たら、というのは例えば自分は牛乳を飲んだらお腹を壊してしまう体質だ、とかそういった意味のものです。
体に合う合わないという部分が非常に重要になってきます。
乾癬を漢方薬で治そうと思う場合には、自分の体に合っているものかどうかをよく知る事が大切です。
その為にはプロ(薬剤師やお医者さん)などの力を借りるのが一番でしょう。
漢方薬局などでしっかりとカウンセリングを受けて、多くの漢方薬の中から自分に一番ぴったりと合致するものを選んで処方してもらうのです。
その漢方薬がもし、あなたの体にマッチしている場合は他の薬に見られないような劇的な効果を実感できることとおもいます。
乾癬に効くとされる漢方薬
乾癬に効くとされる漢方薬の一例を紹介しますが、この中に自分の体にあったものがあるかどうかはわかりません。
最終的にプロの判断に任せることをよく納得してから参考にされてください。
まず、温清飲(うんせいいん)という漢方薬があります。
これは体がポカポカと温かいような状態の方でガサガサ肌、乾燥肌気味の方によく効きます。
女性の生理不順や月経の異常にも用いられることがあり、血液の流れを整えながら改善していきます。
そして、十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)。
これは肌のかゆみなどを散らして化膿した箇所などを沈める効果があります。
読んで字のごとく、体の中にたまっている毒素を追い出して乾癬になりやすい体質を健康なものへと整えます。
ぐじゅぐじゅになってしまってじっとりと湿気を伴うような場合は消風散(しょうふうさん)という漢方薬のほうが良いのではないでしょうか。
血行が悪くホルモンのバランスからきているような乾癬には桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)と言われる漢方薬も使用される場合があります。
冬の痛いしもやけなどの症状も改善することができます。
また、ダイエットで有名になっている防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)というものもありますが、
これも体の代謝の状態を安定させますから一緒に使われることがあります。