偏頭痛 漢方薬

偏頭痛の原因と症状

ズキズキと脈を打つように頭痛を感じたり、頭の片側だけが痛みを訴えているような偏頭痛に悩まされている方は大変多いです。

女性によくある症状ではありますが、男性でもこの症状に文字通り頭の痛い思いをされている方もいるでしょう。

この原因はさまざまなものからきています。

頭の血管が拡張されて神経に影響を及ぼしていたり、神経痛であったり、ストレスや緊張からの肩こりであったり、

ホルモンバランスの崩れからきていたりします。

私などは、お酒を飲んだ後に割れるように頭痛が起こることがあります。

これもアルコールによって血管が拡張され、炎症を引き起こしているからだと考えられます。

しばらく経てば収まる事も多いのですが、その間何も手に付かないほど痛むので困ったものです。

もし単なる偏頭痛であればまだマシとも言えるのですが、脳腫瘍やくも膜下出血などの恐ろしい病気が隠れているケースもあります。

痛み止めの薬では症状は一時的に抑えることができても、原因は解決しません。

体の自分から直そうとする力を助けてあげるようなものが必要となってきます。

偏頭痛と漢方薬

偏頭痛の症状というのは、漢方薬の得意分野とも言えるのではないでしょうか。

非常に多くの種類のものが、よく効くとされています。

漢方薬の説明文などを読んだことのある方はご存知だと思いますが、偏頭痛にはこの漢方、と言ったような明確な境界がありません。

大体が、冷えがある方で、頭痛、めまいに効果がある。肩こりがあり、頭痛がある。虚弱体質で頭痛がある。など

なんらかの複合した情報が効能として書かれています。

これは何故かと言いますと、「偏頭痛」という名称のみで判断して処方される薬ではないからです。

本人の体質、症状、容態、生活習慣など、全ての情報から1番適していると思われる漢方薬を選んでいくことになります。

その為、体に合わせて選択した漢方薬がピタリと一致すればこれまでにないような高い効果を発揮することになります

ここが西洋薬との大きな違いではないでしょうか。

しかしその分素人の目では判断がしづらく、プロの医師や薬剤師の力を借りることになります。

自分で判断してしまった漢方薬を使っている場合、副作用や飲み合わせのリスクも大きいですからきちんと相談の上

自分の為に処方された漢方薬を使用していきましょう。

偏頭痛に効くとされる漢方薬

片頭痛によく効くとされる漢方薬の一例を紹介しますので、参考になさってみてください。

メーカーはツムラ、カネボウ、コタローなどから販売されています。

 

桂枝人参湯(けいしにんじんとう)

冷えのある方で血行が悪く、体力のない方でも使用できます。

頭痛や動悸をおだやかに沈静させ、胃腸の具合を整えます。

 

加味逍遙散(かみしょうようさん)

血の巡りを良くし、女性の生理痛や生理不順にも使用されます。

偏頭痛のほか、更年期障害やホルモンバランスの乱れからイライラしてしまう症状にも効きます。

 

柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)

体内で起こっている炎症などを抑えて痛みをやわらげます。

微熱や寒気のある風邪にも使用されます。胸や腹が苦しい圧迫を感じる時などでも処方されることがあります。

 

葛根湯(かっこんとう)

これはもう、風邪薬としてとても有名なものではないでしょうか。

比較的体力のある方で、筋肉の緊張からくる偏頭痛の痛みなどを発散します。

 

釣藤散(ちょうとうさん)

中年の方で、朝起きてからしばらく頭痛の症状が続くような方によく効きます。

キリキリとした痛みで目が覚めるような方にはとても良い漢方薬です。

高血圧気味で、寝つきの悪い状態でも使用することがあります。

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