むくみ 漢方薬

むくみに効果のある漢方薬について

むくみが治る漢方薬のお話をしようと思います。

むくみとは、水分の摂取量と排泄量のバランスが崩れて、体内の水分とナトリウムが過剰になり、皮膚の下に余分な水分とナトリウムが溜まった状態です。漢方医学では、気(き)・血(けつ)・水(すい)がバランス良く体内をめぐってゆく事で健康が維持されると考えられています。

気は生命エネルギー、血は血液に相当するもの、水は血液以外の体液と考えていただいて差し支えありません。

むくみはこの中の「水」が何らかの原因で不調になってしまった状態だと考えられています。

むくみの時に処方される漢方薬の主なものは次のとおりです。五苓散(ごれいさん)・猪苓湯(ちょれいとう)・八味地黄丸(はちみぢおうがん)・牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)・防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)・菌陳五苓散(いんちんごれいさん)など 月経前や月経中のむくみには、上記の漢方薬のほか、

桃核承気湯(とうかくじょうきとう)・桂枝茯苓丸(けいしふくりょうがん)なども

用いることがあります。なお、状況によっては、むくみを引き起こした根本的な原因を治す漢方薬が処方されることもあります。

漢方薬以外のむくみの治療法について

これまでむくみに効果のある漢方薬についてお話をしました。漢方薬以外でむくみに効果のあるものはないのでしょうか?塩分の摂りすぎによるむくみについては、ナトリウムを排出する作用がある、カリウムあるいはカリウムの多い食品を取る事です。長時間立ちっぱなしだった事による足のむくみには、足の筋肉を鍛えたり、フットバスや足湯が効果的です。静脈やリンパの循環不良によるむくみには、メリロートというサプリメントが、月経前に顔や手足がむくむ時は、利尿作用のあるハーブティなどを飲むといいと言われています。

また、睡眠不足や疲労が原因でむくみが出る事もありますが、一過性のものであれば特に治療は必要ではありません。

あと、「むくみは飲んで治す」とばかりに薬などに頼りっきりになってしまうのも考えものです。

保温と安静につとめ、そして、何よりもむくみの元々の原因である水分と塩を控え、良質のたんばくを取る事も大切です。

むくみに効果のある漢方薬・それ以外の治療法についてのまとめ

「たかがむくみ」と軽く考えるのはやめて下さい。肝臓・腎臓・心臓の疾患でもむくみが出る事があります。

もし、気になる事があれば、医師に相談された方がいいでしょう。

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