蓄膿症 漢方薬

蓄膿症と漢方薬

蓄膿症に効果のある漢方薬はあるのでしょうか。蓄膿症は慢性副鼻腔炎とも言われ、副鼻腔に炎症を起こし、息がしづらくなる、汚い鼻水が出てくる、味覚障害がおきる、頭痛・頭重の症状がおきるなどの症状が現れます。中耳炎になりやすくなり、最悪の場合は手術をしなければならなくなります。蓄膿症の治療は、マクロライド系抗生物質の長期投与と炎症を抑える薬剤を服用することが一般的です。では、蓄膿症に漢方薬は効果があるのでしょうか。

蓄膿症に漢方薬は効果があるの?

蓄膿症に漢方薬は効果があると考えられています。漢方薬を使用するメリットは、抗生物質を長期間服用することを避けられることにあります。抗生物質は菌を殺す作用のある薬です。悪い菌だけでなく腸内の必要な善玉菌までも殺してしまうことがあるのです。副作用で下痢症状がおこることもあります。また、蓄膿症の漢方薬治療で花粉症やアレルギー性鼻炎にも効果がある場合もあります。そして、なんといっても漢方薬治療のメリットは、即効性と体質改善両方が期待できることにあります。蓄膿症に効果のある漢方薬の代表が「 根湯加川 辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)」です。かぜのひきはじめに用いられる 根湯に、民間薬として鼻炎等によく用いられる辛夷と、血行を良くする作用や鎮痛作用のある川 を配合し薬です。蓄膿症も体の冷えが原因に考えられるので薬は暖かい飲み物で服用する方が効果があります。

漢方薬以外の蓄膿症への対処

漢方薬以外の蓄膿症への対処としては、自分でできる生活改善です。一番重要なことは体を冷やさないこと。冷たいものをとりすぎないようにしましょう。そして、体の中に水分が溜まってしまうのも良くないので、水分の取りすぎにも注意しましょう。あとは、和食中心のバランスの良い食事と適度な運動を心がけることももちろん重要です。こうした生活習慣をみなおす努力をした上で漢方薬の服用を考えます。漢方薬は個人個人にあったものがあるので、必ず専門のところで見てもらうことをお勧めします。

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