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月経・帯下の異常

 月経異常

 月経がない――妊娠や閉経のほか、食欲不振症、精神的なショックが原因となる生理的な場合があります。
 病的な場合でも、内分泌腺、ホルモンの異常が多く、糖尿病、血液の病気、そのほか尿毒症など重い病気の場合などでも起こります。
 子宮内膜症や子宮筋腫などが原因の器質的な月経困難もあります。
 月経不順――量が少ない、周期が長いということもしばしばあります。子宮の異常や感染症、妊娠中絶手術後、内分泌異常から起こりますが、40代以降では生理的とみなすことができます。
 逆に量が多く、持続期間も長いという場合、子宮筋腫、外性子宮内膜症など子宮の異常や、内分泌の異常が原因となることが多いようです。
 ただし、月経の量が多いと自覚している人はわずかで、検診時に貧血を指摘されて、はじめて月経量が多いと自覚するのがほとんどです。子宮筋腫は子宮にできるこぶのことで、子宮の筋組織からできた良性腫瘍です。過多月経と月経困難症が代表的な症状です。外性子宮内膜症は、子宮内膜組織が卵管、卵巣、子宮後壁などに発生し、月経のたびに出血とかたい腫瘤を形成しながら進行します。

 帯下(おりもの)の異常

 子宮頸部の粘膜、腟粘膜、腟口のバルトリン腺から分泌されるさまざまな液がまじったもので、正常な場合には白色乳様をしています。
 それが黄色みをおび、粘液性で血がまじるようなことがあれば子宮頸管炎、うみのような分泌液になれば淋菌性腟炎、さらに発熱や腰痛を伴えば子宮内膜症、外陰にかゆみをおぼえ黄白色をおびているときにはトリコモナス腟炎、カンジダ腟炎、またはクラミジア感染症が疑われます。トリコモナス腟炎、カンジダ腟炎、クラミジア感染症はいずれも性感染症で、性交および性交類似行為によって感染するため、配偶者も治療しなければ完治しません。内服薬を夫婦いっしょにのむのが原則です。
 赤みをおびたとき、独特の悪臭をもったときは、子宮頸がん、子宮体がんが考えられます。早めに医療機関を受診されたほうがよいでしょう。

チャート図:月経・帯下の異常 妊娠 閉経 内分泌異常 子宮内膜症 子宮筋腫 内分泌異常 子宮筋腫 外性子宮内膜症 子宮頚管炎 淋菌性腟炎 トリコモナス腟炎 カンジダ腟炎 クラミジア感染症 子宮頚がん 子宮体がん

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