声がかれる
喉頭炎、喉頭ジフテリア、喉頭がんによるほか、声帯ポリープや声帯の神経まひなどによっても、声がかれることがあります。もちろん、単なる声帯の使いすぎやかぜによっても起こります。
また肺がんのときや、甲状腺機能低下症でも声がかれて、しゃべりにくくなるときがあります。
くびがはれる
数日のうちに、くびがはれて痛むものに、おでき(せつ、癰
[よう])、リンパ節炎、急性蜂巣炎があり、だんだんグリグリができて長く続くのはリンパ節の病気を考えてよいでしょう。
甲状腺がはれるバセドー病や甲状腺腫もくびの前がはれて見えます。バセドー病は女性に多く、眼球突出、動悸や多汗が主症状ですが、甲状腺のはれは意外に気づきにくいものです。
くびが痛い
くびが痛い場合には、手を使う仕事をしている人にみられる頸肩腕症候群、頸椎の骨折・脱臼、寝たあとの片側のくびが痛む寝違い、肩こりといっしょにくびから後頭部にかけて不快な痛みがくる筋収縮性頭痛などが考えられます。特殊な場合、鞭打ち症の後遺症で手のしびれ、頭痛とともにみられることがあるので、注意する必要があります。
くびが曲がる
くびが曲がってくる斜頸や、くびが回らない頸椎の脱臼、後縦靱帯骨化症もあります。後縦靱帯骨化症では手の知覚まひや歩行障害を伴います。
くびの筋肉が硬直し、発熱・頭痛・吐き気を伴うときには、脊髄の病気、髄膜炎、脳炎、くも膜下出血に注意しなければなりません。