くちびるの異常
ちょっとした傷が化膿してはれることはよくあることですが、アレルギー性の血管神経腫でもはれます。
かぜのときのヘルペスなどのほか、くちびるがあれる場合には、胃炎、熱の出たときがあります。ただれる場合には性病も考えられます。
貧血の人は色が薄く、紫がかっている(チアノーゼ)のは先天性の心臓病や弁膜症、たばこをたくさんすう人などに多いのです。下くちびるがけいれんを起こすときは、脳・神経疾患の初期症状に気をつけなければなりません。
くちびるの両隅が割れるのは、胃腸のわるいときや、かぜ、ビタミンB
2欠乏症に多くみられます。
口の異常
ほおの内側や舌などに白いものができ痛いのはアフタ性口内炎、ベーチェット病、子どもの場合には、はしかやカタル性口内炎が考えられます。潰瘍性口内炎や鵞口瘡
[がこうそう]では白いブツブツが広がるようになります。口の中がはれるものには口の粘膜の病気があり、早く処置しなければなりません。
破傷風やあごの病気のために、口があきにくくなることがあります。
口が臭い
歯槽膿漏や歯肉炎のほか、のどの病気、肺壊疽
[はいえそ]など呼吸器の病気、慢性胃炎、胃がんなど消化器の病気でも臭くなります。病気でなくても、歯をよくみがかない人やたばこをすう人の口は臭いです。
口がかわく
精神的に緊張したとき、入れ歯を入れたあと、高熱・下痢の場合などのほか、全身的には糖尿病、局所的には口内炎がある場合に口がかわきます。