鼻汁が変わる
急性鼻炎の場合が多いのですが、はじめ鼻の中がかわいて痛いような感じがし、水性の鼻汁が出て、だんだん濃い、うみのようなものになります。
さむけや熱が伴います。急性副鼻腔炎では、多く片側の鼻づまりがひどく膿汁が出ます。
慢性鼻炎でも鼻づまり、膿汁を出します。慢性副鼻腔炎でも同様です。
鼻がつまる(鼻閉)
扁桃肥大やかぜの初期によく起こる症状です。鼻のがんは見のがせない原因です。片側性の血がまじる鼻汁が続くようであれば、早めに専門医に行ったほうがよいでしょう。
鼻血が出る
鼻を打ったときや強くかみすぎたとき、なにかで鼻内を傷つけたときにはだれでも出血します。出血しやすい場所が鼻とのどの境界にあります。
高血圧や心臓の病気、肝臓の病気、白血病、紫斑病など出血を伴う病気のときも、しばしば出ます。一度鼻出血が起こると、その血管からくり返し出る傾向があります。
鼻茸(出血性)、悪性腫瘍、鼻ジフテリア、月経時(代償月経)のほか、交通事故の際の鼻血は頭蓋底骨折の場合があるので、注意しなければなりません。
嗅覚の異常
鼻の病気のために嗅覚神経がおかされて末梢神経に臭気がとどきにくくなる関係から、嗅覚がにぶくなることがあります。かぜや副鼻腔炎のとき起こります。
嗅覚が過敏になることもあり、ヒステリー、神経衰弱、妊娠、月経時などによくみられます。また実際にはにおいがないのに嗅覚を感じることがあり、薬物中毒、ノイローゼなどにみられます。
くしゃみ
ある物質に対するアレルギーによるのがアレルギー性鼻炎で、多くは目がかゆくなり、くしゃみ、鼻汁、鼻づまりの症状がみられます。有名なスギの花粉によるものは早春に、ブタクサによるものは夏〜秋に起こります。
これに対し、血管運動性鼻炎では、特にアレルギーを起こすものが見当たらず、くしゃみや急な鼻汁がみられ、目の症状は少ないのがふつうです。