ツイート

HOME>症状から病気を見る>各部位の症状>腰の痛み

腰の痛み

 腰の痛みは単に重だるいものから、身動きもできないものまでさまざまで、病気の種類や程度によって違います。
 ちょっとした動作で激痛を起こし、身動きできなくなることがあります。いわゆる“ぎっくり腰”(急性腰痛症)です。腰の痛む側の下肢のうしろ側に沿って痛みがはしるようなら、まず腰椎椎間板ヘルニアの可能性があります。重症では下肢がしびれたりします。
 動作を始めるとき痛み、あとで軽くなるようなときには、変形性腰椎症が考えられます。また、脊椎の骨質が減少し、骨粗鬆症では激しい腰痛が起こることがあり、さらに、腰椎圧迫骨折が考えられます。脊椎分離症の腰痛は、原因不明のいわゆる腰痛症と区別できないことがよくあります。第四腰椎が分離を伴わずに上がるのが無分離すべり症です。
 中年以後の人にがんこな腰痛が続き、じっとしていても痛むようなら、がんの脊椎転移や骨髄腫、脊髄腫瘍、脊椎炎、限局性癒着性脊髄膜炎などの可能性があり、下肢の脱力、まひ、排尿困難、便秘などを伴うこともあります。
 脊椎カリエスは、肺の結核から起こるものです。一般の化膿菌の感染を受けることもあります。また、強直性脊椎炎があり、成人男子に多い病気です。
 脊柱が起立性を保持しているだけでも背筋ははたらいており、筋の疲労は鈍痛として感じられます。中腰など不自然な姿勢での作業はもとより、全身性疾患や肥満があって筋が疲労しやすくなっていれば、当然、腰痛となりえます。
 また、神経筋疾患として総称されている一連の病気のなかには、腰部、臀部[でんぶ]の筋萎縮と筋力低下をきたすものがあり、これも腰痛を起こすことがあります。

チャート図:腰の痛み 急性腰痛症(ぎっくり腰) 腰椎椎間板ヘルニア 変形性腰椎症 骨粗鬆症 腰椎圧迫骨折 脊椎分離症(脊椎分離すべり症、脊椎無分離すべり症) 脊柱管狭窄症 がんの脊椎転移 骨髄腫 脊髄腫瘍 脊椎炎 脊椎カリエス 化膿性脊椎炎 強直性脊椎炎 神経筋疾患 脊柱側湾症 先天性股関節脱臼 妊娠 腎結石 尿管結石 腎盂腎炎 虫垂炎 膵臓疾患 月経困難症 子宮後屈 子宮外妊娠 十二指腸潰瘍 解離性大動脈瘤

inserted by FC2 system