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正中頸嚢胞[せいちゅうけいのうほう]、側頸嚢胞[そくけいのうほう]

 先天性ですが、発症は小児期から青年期に多い病気です。くびのまん中で甲状軟骨とその上方にある舌骨とのあいだに生じるのが正中頸嚢胞で、外側にずれて生じるのが側頸嚢胞です。ふくろの中に粘液がたまった比較的やわらかいかたまりで、特に症状はないのですが、感染を起こしたり、ふくろが破れると中の粘液が滲み出します。この状態を瘻[ろう](正中頸瘻、側頸瘻)と呼びます。
 本疾患の1%ががん性の変化をきたすといわれています。治療は、手術による摘出です。


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