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不眠[ふみん]

 高齢者は健常人でも、眠りが浅く、夜早く就寝し朝早く目覚める傾向があります。器質的・精神的疾患(睡眠時無呼吸症候群や睡眠時ミオクローヌス症候群およびうつ病)があると睡眠は障害されます。そのような疾患がなくても、日常生活で精神的、身体的ストレスが加わると、寝付きが悪くなったり(入眠困難)、途中で目が覚める(中途覚醒)タイプの睡眠障害におちいりやすくなります。十分眠らないとからだをこわすと危惧し、このことにこだわるとついには神経症的ともいえる不眠恐怖症の状態になります。
 このような不眠症におちいらないようにするためには、1.就寝と起床時刻をいつも一定にする、2.あまり早くから床につかず、8時間睡眠にこだわらない、3.日中はよく活動し、昼寝は短時間に、4.寝る前にお茶は飲まない、熱い風呂に入らない、5.不眠にこだわりすぎない、6.睡眠薬は医師の指示どおりに服用する、などのポイントを守りましょう。
 睡眠薬は、高齢者では効きすぎて、日中まで持ち越すことがしばしばみられます。服用時間、服用量、睡眠薬の種類などを担当の医師とよく話し合って決めてもらいましょう。

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