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糖尿病[とうにょうびょう]

 高齢者の糖尿病は近年非常に増加しています。65歳以上の高齢者の40%が糖尿病であるという統計もあります。日本では約700万人くらいいると推定されています。
 高齢者の糖尿病の診断基準は、特に設定されていませんが、コントロールの基準は高めに設定すべきとの考えが一般的です。食事療法については、1日の総カロリーを少なめにします。経口糖尿病薬については、作用時間の長いもの(ダイアビニーズ、ジメリン)は蓄積性の問題があり、作用時間の短い薬剤(ラスチノン、グリミクロン)を使うようにします。
 高齢者のインスリン注射療法は、正確に施行できるかどうかの問題があります。そのため、1日1回法から始めて、カートリッジ入りペン型(ノボレット型)の注射器が高齢者には適しています。食欲不振、下痢、嘔吐などを起こしやすく、絶えず低血糖症状に注意しなければなりません。

 高齢者の糖尿病

1.診断基準
 空腹時血糖が126mg/dl 以上、もしくは75g 糖負荷後2時間血糖値が200mg/dl 以上の場合、糖尿病性網膜症のある場合、ヘモグロビンA1Cが8%以上の場合です。

2.管理基準
 空腹時血糖値を100〜130mg/dl 以下に、朝食後血糖値180mg/dl に、ヘモグロビンA1Cを6.5%以下に抑えます。

3.管理法
 総カロリーを体重1kg 当たり25キロカロリーとします。作用時間の短い血糖降下薬を使用します。インスリン注射は1日1回から開始し、注射器は簡易なものを。調子のわるいときは低血糖に注意します。

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