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脳卒中[のうそっちゅう]
パーキンソン症候群[ぱーきんそんしょうこうぐん]

 高齢者の生活の質がいちじるしくそこなわれる原因として、重要な疾患です。脳卒中には、脳出血(ほとんどが高血圧性だが、正常血圧でもアミロイドアンギオパチーなどが原因となる)と脳梗塞があります。脳梗塞は、脳の血管内で血栓が生じ閉塞する脳血栓と、心臓の中の血栓が脳まで運ばれて、そこの血管を閉塞する脳塞栓症があります。いちじるしい高血圧は、脳出血のもととなります。また、高血圧、高脂血症、高血液粘度(脱水、喫煙、ストレスに関係する)は、脳血栓を誘発します。心房細動などの不整脈や心臓弁膜症では、絶えず脳塞栓症の危険をはらんでいます。
 いずれも現在では、かなりのところ予防可能なので、血圧、心電図、血液などの検査を受けておきましょう。脳のCTやMRIという検査では、これらが無症候性に発症しているかどうかもわかるようになりました。
 パーキンソン症候群も、からだがいうことをきかなくなる高齢者の代表的な疾患です。原因は、脳血管障害性であることが多く、初老期から発症した例では、神経そのものの変性によるものであることもあります。からだが硬直し、こまかいふるえがきます。動作はいちじるしくおそくなり、にぶくなります。初期では、薬が著効することが多いのですが、末期になると、ほとんど寝たきりの状態になります。

→脳・神経系のおもな病気>脳卒中
→不随運動・ふるえの起こる病気>パーキンソン病

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