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狭心症[きょうしんしょう]、心筋梗塞[しんきんこうそく]
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高齢者の心臓病は、狭心症、心筋梗塞など、心臓を養っている冠動脈に動脈硬化性狭窄が生じて発症する虚血性心疾患がもっとも重要です。狭心痛といわれる心臓の虚血症状である前胸部痛が特徴です。
しかし、高齢者においては、症状がまったくないか、あるいは胸痛ではなく息切れ、動悸などをうったえることもあります。また、いったん発症すると死亡したり、重症になりやすいのも大きな特徴です。
最近は、いい薬やカテーテルによる血管形成法(PTCA)が発達して、よく治るようになりました。いっぽうで、大動脈と冠動脈をバイパスする手術療法も進歩しており、それほど危険でない治療法となりました。
これらの診断は、通常運動負荷をおこなって、心電図やシンチグラフィあるいは心エコーを検査するのですが、高齢者では骨筋肉疾患などのため、しばしば運動が十分できないことがあります。そのような場合は、運動以外に薬物を注射して検査する方法が用いられ、副作用もなく有効であることが確かめられています。これには、ジピリダモールとかドブタミンといった薬剤が用いられます。
75〜80歳以上の高齢者に、カテーテル療法や手術療法を施行するか否かは、さまざまな条件を総合判断して決められます。本人の日常生活における活動度、精神機能の活発さ、合併症の存在、このような療法に対して冠動脈や心機能の障害程度が適しているかどうか、などです。もともとの状態がわるければ、それだけ危険も増します。しかし、成功したときは、劇的に状態が改善され、若い人と変わりない効果が得られるので、危険よりも利益がはるかに高いと判断されたときは、積極的な治療法が選択されるべきでしょう。
最近は急性心筋梗塞の発作時に、血栓溶解療法や血管形成法(PTCA)をおこなうようになりました。高齢者においては、これらの有効性は、はっきりと確かめられているわけではありません。問題は出血性の副作用がどの程度増加するかであり、薬剤の量を加減したり、多臓器合併症のない症例に用いるなどの注意をしながら、ケース・バイ・ケースで施行しているのが現状です。
急性心筋梗塞のあと、高齢者ではしばしば重症の心不全を合併します。人工呼吸器、大動脈内バルーンパンピング(IABP)やスワンガンツカテーテルなどといった集中治療を受ける機会がそれだけふえるわけです。これらの治療で改善することも多いのですが、高齢になればなるほど、助けられない状況になるのも事実です。
→虚血性心疾患(冠状動脈硬化症)>
狭心症
→虚血性心疾患(冠状動脈硬化症)>
心筋梗塞(症)