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糖尿病[とうにょうびょう]

 糖尿病には、インスリン非依存性(成人型)糖尿病とインスリン依存性(若年型)糖尿病があります。インスリン非依存性糖尿病は「生活習慣病」として大人になってから徐々に起こってくる糖尿病で、近年、発症する子どももおり問題になっていますが、子どもに発症するのは、ほとんどがインスリン依存性糖尿病です。

原 因

 インスリン依存性糖尿病は、水ぼうそう、はしか、かぜなどのウイルス感染などをきっかけに発症します。血液中の糖(血糖)を下げるインスリンが分泌される膵臓のランゲルハンス島という場所に対して自己抗体ができて、こわしてしまうのが原因です。このためにインスリンの分泌が不足し、食事摂取し血液中に入ってきた糖を下げられなくなり、症状があらわれます。10歳以下に起こりやすい病気です。

症 状

 感染後1〜2週間ぐらいで急激に発症します。のどが乾いて水をたくさん飲むようになり、尿の回数や量がふえていきます。食べる量は多くてもやせて元気がなくなります。
 このような症状が進んでいくと、嘔吐や腹痛をうったえ、深く大きな呼吸をして、うとうとと眠りがちになり、やがて意識がなくなります。この状態を糖尿病性昏睡といい、命の危険もあります。過剰の糖からケトン体がつくられ、体が酸性になっていくためです。

治 療

 糖尿病と診断されたら、インスリン療法をおこないます。入院したうえで、インスリンの量など治療方針を決定します。インスリンは、食事量と運動量に合わせて、毎日朝と夕方(必要により昼も)皮下注射をおこないます。
 インスリンの量が多すぎると低血糖の発作を起こし、少なすぎると治療効果が不十分で、腎障害や目の合併症などが予防できず、また糖尿病昏睡を起こす危険もあります。血糖の測定紙で血糖値をはかりながらインスリンの量を調節します。医師の指導で、血糖の測定とインスリンの注射は、慣れれば家族あるいは自分でできます。いまは、一瞬で採血や注射ができる装置も開発されています。
 糖尿病性昏睡のときは、十分に輸液し、インスリンの注射で治療します。食事は必要エネルギーを十分とるようにしますが、糖分が多い菓子類や果物などはとりすぎないようにします。スポーツをさせることも、エネルギー消費と、積極性を養うためにも大切です。低血糖の予防に、すぐに補充できる糖質(飴など)を用意しておきます。
 夏休みに、糖尿病の子どもたちが集まってキャンプをして病気の理解を深め、交流することにより支えあえるようにすることもなされています。

→内分泌・代謝異常のおもな病気>糖尿病とは
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