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子どもの貧血[ひんけつ]

原 因

 新生児期…出生時の出血、血液型不適合により溶血が起こることで、貧血になります。溶血の場合は、黄疸が強くなります。未熟児では、生後1カ月ごろから貧血になりますが、成長に比べて造血が間に合わないためです。
 乳児期…鉄欠乏による貧血が主です。血色素をつくるのに鉄が必要ですが、赤ちゃんが母親からもらって貯蔵していた鉄は生後3〜4カ月でなくなってしまいます。このあとは、食物から鉄分をとらなければなりませんが、母乳や牛乳、米には鉄分が少なく、離乳食が遅れたり、鉄分が少ない食事をとっていると貧血症状があらわれます。特に生後8カ月から2歳ごろに起こりやすくなります。人工乳では、鉄分が補充されていますが、この期間のミルクとして特に鉄分を強化したフォローアップミルクも発売されています。また、乳児期には、感染をくり返していると貧血になります。
 幼児・学童…鉄分やたんぱく質摂取の少ない子に貧血がみられます。また、思春期前後の女子に鉄分不足によるひどい貧血が起こることがあります。腎臓病などの慢性疾患、慢性的な感染症や白血病や再生不良性貧血などの血液の病気で重い貧血が起こります。

症 状

 顔いろが青白く、結膜、口の粘膜、爪などの色も白っぽくなります。乳幼児では、きげんがわるく食欲がない、元気に遊ばず疲れてゴロゴロしている、体重がふえないなどの症状があらわれます。年長児では、疲れやすく、軽い運動でも動悸や息切れがし、めまいがしたりします。

治 療

 血液検査で、鉄欠乏性貧血と診断された場合には鉄剤を与えます。子ども用のシロップ剤もあり、年長児は錠剤になります。鉄剤をのみはじめて1〜2カ月で貧血はよくなりますが、その後も1〜2カ月はのみ続けて、鉄分の貯蔵をふやしておきます。レバーや肉、卵、大豆、濃緑色野菜などの鉄分が多い食物やたんぱく質、ビタミン類を十分とるようにすることも大切です。
 鉄欠乏性貧血以外や、鉄剤を飲んでも改善しない場合は、くわしい検査が必要になります。
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