42 肝疾患治療薬


 どんな作用をする薬か?

急性・慢性肝炎などの各種の肝機能異常を改善させる作用がある薬です。
薬剤によって、1)肝臓に有害な過酸化物質などの代謝物を除去する作用、2)肝臓の解毒作用を高める作用、3)肝臓の再生能力を強める作用などがあります。

 どんな場合に使用するか?(適応症)

急性・慢性肝炎、肝硬変、脂肪肝、自己免疫性肝炎、アルコール性肝障害など。

 薬の種類と特徴

〔1〕抗肝炎ウイルス薬(注射薬のみ)
代表的薬剤として、インターフェロン、免疫グロブリンがあります。
〔2〕肝庇護(ひご)薬
〔3〕その他の肝疾患治療薬
ステロイド薬(【7】副腎皮質ステロイド薬)、小柴胡湯(しょうさいことう)(漢方薬)など。

 他の薬品・病気との関連

1)食事療法(慢性肝炎には高たんぱく食)、安静、禁酒、総合ビタミン剤(【18】ビタミン薬)、【37】健胃消化薬なども、必要に応じて使用されます。
2)肝性昏睡(こんすい)の治療薬としては、ラクツロース、特殊アミノ酸製剤(アミノレバン)、カナマイシン(【1】抗菌薬(抗生物質ほか))が使用されます。


〔3〕その他の肝疾患治療薬


1.配合剤

特徴

解毒作用、肝機能促進作用をもつ薬です。

商品名

◆グリチオール[錠](沢井)
◆グリチロン[錠](ミノファーゲン)
◆ジノストリン[錠](大洋薬品)
◆トーファーゲン[錠](東和薬品)
◆ニチファーゲン[錠](日新‐山形)
◆ネオファーゲン[錠](大鵬薬品)
◆ポリリチンN[錠](東菱薬品)

適応

慢性肝疾患における肝機能異常の改善。湿疹・皮膚炎、小児ストロフルス、円形脱毛症、口内炎。

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