31 気管支拡張薬


 どんな作用をする薬か?

気道狭窄(きょうさく)をおこしている気管支を広げて、呼吸を楽にする作用をもつ薬です。

 どんな場合に使用するか?(適応症)

気管支ぜんそく、慢性気管支炎、気管支拡張症、肺気腫(はいきしゅ)。

 薬の種類と特徴

〔1〕キサンチン系薬剤
〔2〕β(べータ)‐刺激薬=交感神経刺激薬
〔3〕抗コリン薬=副交感神経遮断薬

 他の薬品・病気との関連

1)慢性気管支炎などには、【34】鎮咳薬(ちんがいやく)、【35】去痰薬(きょたんやく)と併用されることが多い薬です。
2)β‐刺激薬とキサンチン系薬剤との併用は効果的です。
3)気管支ぜんそくには、β‐刺激薬・キサンチン系薬剤が多く使用されます。また、【10】抗ヒスタミン薬・抗アレルギー薬、ステロイド・吸入薬(【50】耳鼻咽喉科疾患用薬)が使用されることも多いものです。
4)肺気腫には、抗コリン薬が多く使用されます。



〔2〕β(ベータ)‐刺激薬(交感神経刺激薬)


6.塩酸クロルプレナリン製剤

商品名

◆アストマーリン[錠](鶴原)
◆アストーン[錠](エーザイ)
◆アスパミン[錠](三和化学)

適応

つぎの呼吸器疾患における閉塞(へいそく)性障害:気管支ぜんそく、慢性気管支炎、慢性肺気腫、塵肺(じんぱい)、肺線維症、肺結核。

注意

エピネフィリンおよびイソプレナリンなどのカテコールアミン(【24】強心薬)を服用中の患者は服用しないでください。

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