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独特の味と香りをもつセロリは、苦手な人が多いのですが、血圧を下げたり、高血圧症を予防するはたらきがあります。 血圧を下げるには、生のセロリのしぼり汁20mlに同量のハチミツを加えて、1日3回飲む方法があります。 お年寄りの高血圧症には、食べやすいセロリと豚肉の炒めものがおすすめです。豚肉には老化を防ぐはたらきがあり、さらにコレステロール値を下げるはたらきがあるしいたけを加えると、より効果的です。
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セリはカリウムが多いため、塩分を外に出し、血圧を下げます。セリの煎じ汁を飲むと、高脂血症、高血圧症の頭痛、めまい、目の充血、動脈硬化による心臓病に効きます。セリを煎じたスープに、砂糖を少量加えても効果があります。 ただしセリは、血をさわがす作用があるので、アレルギー体質の人は、長期間にわたり多食しないようにしましょう。
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クラゲは常食すると血圧を下げ、長期間摂取しても副作用がありません。 新鮮なクラゲ100gをみじん切りにして、うす切りにした黒クワイ150gといっしょに、適量の水で似たものを常食すると効果的です。黒クワイは消化を助けるのに役立ちます。なお、塩漬けにしたクラゲを使うときは、十分に塩抜きをしてください。
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クコの生葉には、高血圧症の薬として使われてきたルチン、毛細血管などの血管壁をじょうぶにして動脈硬化症を予防するビタミンCが含まれています。 また、血圧降下剤によって、不足しがちになるカリウム塩を含んでいるため、その補給にもなります。生で食べても、葉を乾燥させて、クコ茶として毎日飲んでも血圧が下がります。お茶にして飲むときは、濃いめにいれるのがコツです。
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にんじんジュースを1日2〜3回飲むとのぼせを下げ、食欲を増進させます。
新鮮なトマトジュースを1日2〜3杯飲んでも効果的です。
血圧降下剤を飲んでも効かない人にはクマザサエキスをお湯でうすめて飲むとよいでしょう。
アカザの地上部を陰干しにしたもの約20gを1日量として煎じて飲みます。血管に付着した脂肪を分解します。
●アカザの杖で転べば3年生きぬ
老人の転倒は致命的。アカザは杖に用いるのに格好な植物。杖をついても転ぶようでは不安。
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血管が老化してくるので減塩を心がけ、肉と卵で血管をじょうぶにする
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お年寄りの命をあやうくする病気は、日本では脳卒中と心筋梗塞(しんきんこうそく)です。これらの病気の原因は高血圧にあります。年をとるといろいろな部分が衰えますが、血管の老化イコール動脈硬化症といっても差しつかえがなく、老人の高血圧症は、すでに動脈硬化症にかかっていると考え、若い人の高血圧症とは別の扱い方が必要です。 ふつう高血圧症といわれるのは、最大血圧(上)が160以上、最小血圧(下)が90以上ですが、最大血圧が200でも、最小血圧は90以下というケースもあります。収縮期高血圧とよばれており、老人に多いタイプです。このようにお年寄りの高血圧症は、最大血圧が高いわりに最小血圧が高くないという特別な現象がおこります。そのために、うっかりして血圧を下げすぎても害があります。 注意する点としては、急に立ち上がったときの立ちくらみ、立って排尿をしたあとのめまい、突然おこるせきこみなどで、いずれも血圧が急激に下がり、脳卒中や失神をおこすことなどです。
食事の注意はやはり減塩第一で、摂取量は1日7gまでとします。また、高血圧に対抗するためには、血管をじょうぶにしなければなりません。これには動物性たんぱく質が必要です。脂肪の少ない肉や卵を食べることが脳卒中の予防につながります。
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