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にんじんは虚弱体質の子供が常食すると体質改善に役立ちます。ナツメの果実を乾燥させたものは滋養や強壮の生薬として利用されています。 子供の百日ぜきには、ナツメを加えたにんじんの煎じ汁を飲ませてあげましょう。
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ぜんそくの発作がおきる前には、サラッとしたたんが出てせきこむ場合が多いようです。この段階でせきやたんを鎮めれば、発作を予防できます。なしは、昔からかぜや扁桃炎(へんとうえん)によるのどの渇きや痛みを鎮める妙薬として用いられています。ぜんそくの発作予防には、なしにハチミツをつめて蒸すか、フライパンで焼いて食べさせると効果的です。また、なしのしぼり汁も、せきどめや、たんきりに役立ちます。
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カリンは古くからがんこなせきの特効薬として知られてきました。疲労回復にもすぐれ、ふだんから体力がなく、疲れたときにぜんそくの発作をおこしやすい子供には、予防のためにも常食させるとよいでしょう。 カリンの果実は渋み、酸みがあり、生のままではかたいので、子供には、甘みがあって食べやすいカリンの砂糖漬けを食べさせてあげましょう。毎日1切れずつ食べると一層効果的です。
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かぼちゃは、花、葉、種子、実ともにすぐれた薬効をもっています。熱さまし、下痢どめ、たんをきる、母乳の出をよくするなどの薬効をはじめ、体内の余分な水分をとり除く利尿作用にもすぐれます。 なかでも種子の部分は、百日ぜきの妙薬として利用されています。のどを痛がるときには、かぼちゃの種子を乾燥させたものに氷砂糖を加えて煎じて飲ませてあげると、痛みがぐっとやわらぎます。
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ぎんなんの実をいって水煮にしたものにハチミツをかけて食べさせます。中毒防止のため、子供は1日5個以内にします。 たんきりにはごぼうのしぼり汁がおすすめです。皮をそいで陶器のおろし器ですりおろし、汁をしぼります。さかずき1杯をお湯で割ります。
ぜんそく発作の前のせきには、だいこんあめをお湯で割って飲ませると予防になります。
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せきが出る子供の病気として考えられるのは次のものです。 ●かぜ、インフルエンザ おもな症状は鼻づまり、鼻汁、発熱など。乳幼児は嘔吐(おうと)や下痢だけの場合もあります。インフルエンザはかぜにくらべ、悪寒、頭痛、咽頭炎(いんとうえん)、関節・筋肉痛など全身症状が強く、高熱を伴います。安静を守り、あたたかくして、消化のよい食事と十分な水分補給をします。ふだんから、帰ったら手洗い、うがいの習慣をつけさせましょう。 ●気管支炎、クループ 気管支炎は、かぜにつづいておこることが多く、せきやたん、発熱がみられますが、細菌の二次感染がなければ心配ありません。クループは、声がかれてせきこみ、ゼイゼイいいます。部屋の乾燥に注意し、安静を保ち、ときどきたんを出してあげます。 ●小児ぜんそく 食べものをはじめさまざまな原因が考えられます。アレルゲン(アレルギーの原因となるもの)をつきとめ、対処します。発作は夜中におこりやすく、ときには呼吸困難になって医師の処置を要します。住環境を整え、乾布摩擦や水泳などで体力を養うことが大切です。 ●乳児肺炎 食欲不振、高熱、せき、下痢、嘔吐、けいれんなどが症状です。必ず医師にみせ、家庭では安静を守り、消化がよく栄養価の高い食事と十分な水分補給をします。口の中や体を清潔に保ち、たんを出させるなどの点に注意します。
●小児結核
初期症状がない場合が多く、ツベルクリン反応で陽性になった場合はすぐに治療を受けます。処置が遅れると粟粒(ぞくりゅう)結核、結核性髄膜炎(ずいまくえん)などを併発するので要注意です。家庭内に結核にかかった人がいる場合は、生後2〜3か月以内にツベルクリン反応検査を受けます。
●百日ぜき
かぜのような症状のあと、けいれん性のせきの発作がつづき、回数もしだいにふえます。激しいせきで顔がはれぼったくなります。乳幼児は肺炎を併発する危険性が高いので十分注意しましょう。環境と栄養に気をつけ、定期的なせきの発作がなくなるまで、約1か月間は隔離治療が必要です。
●せきはなぜ出る?
気管支の絨毛(じゅうもう)にたんなどの異物がひっかかっておこる。少しでも早く異物を体外へ出そうとする正常な生理現象。
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タケノコは、ぜんそくを悪化させるので避けます。 もち米やせんべい、もちなどのもち米製品も、せきやぜんそくのある場合は禁忌です。 ぜんそくやせきが出るときは、生のブリはひかえます。食べさせるときは、焼いたものを少量にとどめましょう。また、ぜんそくの子供はみかんを多食すると、たんやせきが出やすくなるので注意しましょう。 大豆はアレルギーの原因になっている場合があるので、アレルギー性のぜんそくの子供は要注意です。 塩も極力ひかえるようにします。
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