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痛みがやわらぐ塩
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漬けものなどに使用する粗塩(あらじお)を使います。粗塩は、天然の塩でにがりの成分が残っているものです。この塩に月経痛をやわらげる効果があります。特にごま塩入り番茶が効果的です。これを月経予定の2〜3日前から、1日に5〜6杯飲んでいると、月経中、楽に過ごせます。 また体が冷えて、月経痛がひどくなったときは、いり塩が効果的です。あたためた塩には保温性があり、これで下腹部を1回30分ほどあたためると、月経痛がやわらぎます。
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激しい痛みもひくにら
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強精・強壮効果の高いにらには、血液の循環をよくして、古い血を排泄する作用もあるので、月経困難症をはじめ、吐血、鼻血、痔や打撲に効果があります。 にらを食べても効きますが、にらのホットジュースにして飲むとより効果的です。体があたたまり、痛みがひきます。そのあと1時間ほど静かに横になると、月経痛がおさまります。 ただし、下痢をしやすい人、アレルギー体質の人は、多食をひかえるようにしましょう。
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春の七草の筆頭を飾るセリは、さまざまな薬効をもつすぐれた野菜です。高血圧症や糖尿病などのほか、動脈硬化症にもよく効くことから、中国では最近特に注目を浴びています。またセリには、鎮静効果と血液の流れをよくするはたらきもあるので、月経痛にはもってこいの野菜です。 特にセリの煎じ汁を飲むとよいでしょう。陰干しにしたセリ500gを600mlの水で半量になるまで煎じ、1日3回に分けて飲みます。月経に伴う鈍い腰の痛みも楽になります。
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桃の種子(生薬名は桃仁<とうにん>)は婦人病の特効薬です。体の中の古い血を排泄して、月経痛や月経不順を治す作用があります。 桃の種子の煎じ汁を飲むと効きます。種子5〜10gを600mlの水で半量になるまで煎じ、これを1日3回に分け、あたためて飲んでください。これに生薬の芍薬(しゃくやく)や当帰(とうき)を加えるとより一層効果があります。 またすった種子を湯煎(ゆせん)し、これを毎日3gずつ飲んでもよいでしょう。
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月経がはじまると下腹部に重苦しさや痛みを感じる女性は多くいます。ただ、なかには月経痛が激しくて、寝こんだり、鎮痛剤を飲まなくてはいられないような人がいます。 このように月経痛がひどい状態を、月経困難症といいます。 若い女性の月経困難症は、子宮の発達が十分でなかったり、頸管(けいかん)が狭く、経血が通りにくかったりすると、血液を出そうと子宮がはたらくため、痛みがおこります。ただし出産を経験すると、まったくなくなってしまうことがほとんどです。 中年になってからの急な月経痛は、おもに子宮筋腫(しきゅうきんしゅ)や子宮内膜症などの病気を疑わなくてはなりません。 治療は、鎮痛剤の服用でその場をしのぐ方法が一般的ですが、漢方では、血液がとどこおらないように、食べものや漢方薬を処方します。子宮筋腫が原因の場合は、手術しないと完全には治りません。
月経中は、マッサージや軽い運動で下腹の充血を避け、冷やさないように気をつけます。
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ダイエット食品として女性の注目を集めているこんにゃくですが、月経痛に悩む女性にも効果があります。ただし食べるのではなく、湿布薬として使います。 まずこんにゃくを熱湯で3分間ほど煮て、芯まで熱くして、乾いたタオルでくるみます。 同じものを3個用意して、下腹部と腰の両側に1個ずつあてます。 熱がジワジワと体をあたためて、つらい月経痛をやわらげてくれます。
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●月経痛には重曹風呂 重曹2〜3gをお風呂に入れて5〜6分つかると、体の芯まであたたまり、停滞している血行がスムーズに。
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