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ハトムギは昔からイボとりの妙薬といわれてきました。これはハトムギに新陳代謝促進作用があるほか、コイクノライドという成分が腫瘍(しゅよう)組織に効くためです。またハトムギには便秘を解消するはたらきもあります。これらの効能は、にきびにとても効果があります。ハトムギ茶を飲むとともに、ハトムギローションを毎日使いましょう。
ハトムギ茶は、ハトムギ20〜30gを軽く焦がし、500〜600mlの水で20〜30分煎じ、カスをこせば飲むことができます。
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化膿したときはドクダミ
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ハート形をしたドクダミの葉は、にきび退治の妙薬です。特に化膿したにきびに有効で、ドクダミの煎じ汁がおすすめです。 まずドクダミの葉を5〜6月に刈りとり、風通しのよい場所で3日以上陰干しにします。この乾燥させた葉15gに、サルトリイバラの根5gとリンドウの根2gを加え、いっしょに煎じます。これを1日量として服用します。 またドクダミとユキノシタの生葉のもみ汁をガーゼにつけ、化膿した箇所にはっても効きます。
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にきびの特効薬、スベリヒユ
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スベリヒユは繁殖力が強い雑草ですが、にきびをはじめ、はれものやできものの特効薬でもあります。漢方でも馬歯けん(ばしけん)という生薬名で利用されているほどです。これはスベリヒユに含まれているしゅう酸に似た有機酸が有効成分と考えられます。 にきびには、スベリヒユの煎じ汁が効きます。地上部をきざんで干したもの10gを400mlの水で半量になるまで煎じ、これを1日量として服用します。またこの煎じ汁を塗ったり、洗顔に使うと効果が倍増します。
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ヤブガラシは全国いたるところにはびこっている多年草の雑草です。ヤブガラシの名も、ヤブを枯らしてしまうほどのすごい勢いで蔓延するところからつけられたものです。しかしこの植物は、ただの雑草ではありません。解毒作用があり、にきびを解消してくれます。 特にヤブガラシの煎じ汁が効果的です。陰干しにした若葉ふたつかみ程度をカップ3の水で半量になるまで煎じ、これを1日3回に分けて服用すると効きます。
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だいこんはにきびの炎症を鎮め、ふえるのも防ぎます。だいこんおろしのしぼり汁を、洗顔後につけます。 スイカズラの花8gとタンポポの根8gを1日量として、400mlの水で半量になるまで煎じて服用しても効きます。 ホオズキの全草をきざんで乾燥させたものを煎じて服用してもよいでしょう。また、ネナシカズラの茎をもんで、汁をにきびにつけても効果があります。
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にきびは思春期から20歳代の男女に多発し、顔をはじめ、背中の中央部や胸などによくできます。青春のシンボルともいわれていますが、本人にしてみれば大きな悩みの種です。 にきびは、思春期にホルモン分泌の状態が大きく変化し、男性ホルモンの分泌が盛んになることからおこるものです。男性ホルモンは皮脂の分泌を盛んにするはたらきがあるため、この時期、毛穴の根もとにある皮脂腺から、皮脂がどんどん分泌されます。ところがこれが過剰になると、毛穴の途中に皮脂がつまりやすくなってしまいます。そこに細菌がついて炎症をおこし、にきびになるのです。 またこれに加えて、睡眠不足、脂質や糖質の多食、油性化粧、便秘やストレスなどがあれば、さらににきびをまねく結果になります。そのほか遺伝的体質も大きく影響します。 治療は、ふさがれた毛孔を開くために、硫黄を含んだ塗り薬をはじめ、抗生物質やサルファ剤の内服がありますが、食事の改善によってもかなりよくなります。
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●にきびは数えない
気にしすぎて、数を数えたりするとストレスがたまり、よけいふえることも。あまり神経質にならないこと。
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にきびを防ぐには、まず脂質の摂取を減らすことが大切です。また糖質も必要以上にとるのはよくありません。糖質(炭水化物)は、体内で脂質にかわるからです。さらに刺激物もにきびの原因になります。
そのうち、特に牛肉、豚肉、ピーナッツなどのナッツ類、チョコレート、クリーム、白砂糖、チーズ、バター、コーヒー、ココアなどは、できるだけひかえるようにします。この種の食べものは、ただでさえ皮脂腺をつまらせやすい性質をもっているからです。 |
まず顔はいつも清潔にすること。ふさがった毛孔を開くのに洗顔は欠かせません。少なくとも朝晩2回は、刺激の少ないせっけんで洗うことが大切です。このとき、体温よりやや高めのお湯(お風呂のお湯と同程度)で洗うのがコツです。冷水では皮脂が固まってしまうので気をつけます。また髪の毛が顔にかからないようにしましょう。 さらに、にきびが気になっても、指でいじったり、つぶしたりしてはいけません。細菌感染したり、跡が残ったりします。
食事は、便秘にならないように食物繊維をたっぷりとりましょう。そして毎日、睡眠は十分にとるように心がけます。
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