●黒焼きにする


 民間薬でよく知られる黒焼きは、カビが生えたり虫がついたりしないため保存に便利です。薬草に限らず、食品にも使われる方法です。
 家庭で手軽に黒焼きにするには、フライパンを利用します。
 図の要領で作りますが、必ず冷めてからふたを開け、粉末にして湿気を入れないように密閉容器に保存します。すぐにふたを開けてしまうと、せっかくの蒸し焼きが燃えて灰になってしまうので気をつけましょう。
 ドクダミやしその葉、ユキノシタなどうすい葉を黒焼きにする場合は、和紙をぬらして材料を包み、いろりの灰の中に埋めておいてもできます。
 そのほか、焼き網でじかに焼く方法もあります。たとえば、みかんを焼き網にのせ、皮がまっ黒になるまで弱火でじっくり焼きます。熱いうちに果肉のほうを食べると、かぜの初期に有効です。この方法はいちばん簡単ですが、保存がききません。
 外用として、アカザの花と果実は子供の湿疹に、キハダはうちみやねんざ、なすのヘタは歯痛、歯槽膿漏(しそうのうろう)に効きます。飲用として、じゃがいもは胃潰瘍(いかいよう)や十二指腸潰瘍、柿のヘタは血尿に効果的です。

イラスト


黒焼きにする薬草、食べもの
アカザの
花と果実
子供の湿疹に少し厚めに塗る
利尿、動脈硬化症予防には飲用
柿のヘタ しゃっくりには飲用
尿が気持ちよく出ずに血がまじるときも飲用
キハダ うちみやねんざに外用 ニワトコ うちみやねんざに外用
うめぼし かぜの初期に飲用 なすの皮とヘタ 歯痛、歯槽膿漏、口内炎には塗る。
胃腸病には飲用
じゃがいも 胃潰瘍、十二指腸潰瘍に茶さじ1杯ほどを水で飲用 りんご かっけ、腎臓病のむくみに飲用
すいか
の皮
口角炎、口内炎に塗る みかん かぜの初期に食べる

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