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うめ酒湿布が痛みに効くうめ
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痛みがおこったら、安静にしてうめ酒湿布をすると楽になります。うめ酒は、薬酒用に作ったふつうのものでよいのですが、外用する場合は氷砂糖を入れないほうがよいでしょう。
うめ酒をそのまま飲んでもよく、この場合は1日に2〜3回服用します。 うめ酒湿布は、神経痛だけでなく、リウマチや関節炎、はれものの痛み、扁桃炎(へんとうえん)や気管支炎によるのどや胸の痛みにも効きます。
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神経痛患者は、いつも汗をかいていたり、むくみぎみになったりして水分代謝がわるいのが特徴です。 ハトムギにはすぐれた利尿作用があり、また、筋肉のこわばりや神経痛に有効です。殻つきのままでハトムギ茶にするほか、殻をとり去った実(よく苡仁<よくいにん>という)を煎じたり、よく苡仁酒(よく苡仁100〜300gをホワイトリカー1.8リットルに漬ける)にして利用します。
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中国では、かぼちゃは「上腹部(胸、肺)をじょうぶにする食べもの」とされています。 肋間神経痛(ろっかんしんけいつう)の痛みには、止痛・消炎効果のあるかぼちゃ湿布がよいでしょう。 かぼちゃをよく蒸して、ドロドロにつぶし、湿布します。冷めたらあたたかいものと取り替えて、1日2〜3回繰り返すとよいでしょう。
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日本に最初に渡来したサボテンで、仙人掌(せんにんしょう)ともよばれます。 サボテン湿布は、肋膜炎(ろくまくえん)や神経痛の民間治療薬として広く用いられています。生のウチワサボテンのトゲをとり去ってから、おろし器ですりおろし、和紙か布にのばして、痛むところにはります。根治のための民間薬ではありませんが、一時的に痛みをやわらげる効果があります。 生のまますりおろしたものを飲むと、せきどめや熱さましにも効果があります。
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マタタビの果実は、生薬名を木天蓼(もくてんりょう)といって、鎮痛や保温の効果があります。果実から採取するのはむずかしいので、漢方薬局などで購入すると便利です。 乾燥させた果実の粉末を、1日3回飲むと神経痛、腰痛に効きめがあります。マタタビの煎じ汁は、木の皮を乾燥させて、水で煎じます。1日3回に分けてあたためて飲んでもよいでしょう。乾燥したつるや葉は入浴剤にして、薬草風呂にします。体がよくあたたまって、痛みをやわらげます。
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つるからとれるヘチマ水は化粧水で有名ですが、ほかにも神経痛や頭痛、腹痛、リウマチ、五十肩など幅広い効果があります。 特に神経痛には、ヘチマ水の煮汁を飲むと効果が高まります。ヘチマ水は秋にとるのがよく、1本のつるから1〜2リットルもとれます。とったヘチマ水に氷砂糖を加えて煮つめたものを、さかずき1〜2杯食前に飲みます。
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やまいも15gを540mlの水で半量に煮つめ、毎食30分前に飲みます。オトギリソウ酒は、オトギリソウを小さく切って一升びんに1/3ほど入れて、焼酎を注ぎこみねかせます。これで痛むところを湿布します。オトギリソウの煎じ汁は、葉と茎を細かく切って、カンゾウといっしょに水で煎じて、1日3回服用します。桑とヨモギの煎じ汁は、桑の小枝40gとヨモギ60gを500mlの水で半量に煎じます。1日3回、1か月ぐらいつづけて飲むとよいでしょう。
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●さら湯は身の毒
沸かしたての新しいお湯に入ると、体内のナトリウムやカルシウムなどの塩分が、お湯の中に出てしまう。
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神経の走行に沿って痛みがおこる症状で、よく知られているのが三叉神経痛(さんさしんけいつう)、肋間神経痛(ろっかんしんけいつう)、坐骨神経痛(ざこつしんけいつう)です。 三叉神経痛は、顔面神経痛ともよばれるように、顔面から前頭部、あごにかけて激痛が走ります。40歳以上の中高年によくおこります。顔の片側に症状があらわれるのが特徴です。 肋間神経痛は、左右12対の肋骨に沿って激しい痛みがおこります。 坐骨神経痛は、神経痛の代表ともいわれるもので、ほとんどは椎間板(ついかんばん)ヘルニアが原因です。重いものをもち上げようとしたとき、中腰になったとき、急に立ち上がったときに腰から太もものうしろ側に痛みが走ります。 治療は、いずれも安静にし、鎮痛剤や筋弛緩剤によって痛みをやわらげます。 そのほか、温熱療法(薬湯や温湿布など)、牽引療法(けんいんりょうほう)、マッサージなどの物理療法も有効です。原因となっている病気を治すことも大切です。
●四十肩に五十腕 40歳をすぎるころに肩や腕に急な痛みがくる。一種の老化現象で、関節部分に退行性の変化がみられるため。
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神経痛は慢性化してくると、血液の循環にも影響をおよぼします。血をよごすといわれるエビ、カニ、イカ、タコなどの魚介類、山菜などといった、あくの強いものはひかえるような注意が必要です。 また、この病気は、体を冷やすのは禁物ですから、生野菜のジュース、サラダやくだもののたぐいも多食するとよくありません。黒砂糖はさしつかえがありませんが、砂糖もできるだけひかえめにしたほうが無難です。水分のとりすぎも体を冷やすので、十分注意しましょう。
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痛みの発作予防と処置はこうする
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