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だいこんは、消化を促進して胃のもたれを解消したり、だいこんあめにしてのどの痛みを鎮めるなど、さまざまな効果がありますが、鼻づまりをとるのにも有効です。
しつこい鼻づまりで息苦しいときは、だいこんおろしの鼻洗浄液を作って、脱脂綿につけて鼻につめます。2〜3回繰り返して行なうと通りがよくなり、すっきりします。だいこんは、辛くない部分を使うことがポイントです。
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お茶は、日本では古くから薬用として栽培されていました。 鼻がつまって苦しいときは、塩番茶で鼻孔を洗うと楽になります。濃く煎じてぬるく冷ました番茶に塩を入れ、スポイトで鼻の中を洗います。これを2〜3回行なうと、鼻づまりが治ってスッとします。あるいは、この汁を脱脂綿にしみこませて、鼻につめておいても効果があります。
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しょうがはいろいろな薬効があることから、昔から重宝がられてきました。体をあたため、冷えをとるはたらきがあるので、かぜの治療薬としても用いられてきました。そのほかに吐きけどめ、解毒作用、胃腸のはたらきを助けるなどの作用もあります。冷えによる下痢にも効果があります。 くしゃみがとまらないときは、おろししょうがの洗浄液を鼻から吸って口から出します。5〜6回つづけると、くしゃみがとまります。
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すいかは、中国料理では種子を乾燥させて味つけをし、瓜子(こわず)といって前菜のおつまみなどにしますが、薬用では、むくみの解消に効くすいか糖が有名です。 鼻汁がとまらないときは、すいかのつるの粉末が効きます。すいかのつる30gをいって粉末にして、1日2〜4回に分けて飲むと治ります。
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ドクダミは、民間療法のなかでも薬効の多さで代表格のものです。特に体質改善の効果があり、慢性化した鼻炎の治療にも有効です。 1年を通していつも鼻炎に悩んでいる人はドクダミ茶を飲むとよいでしょう。ドクダミの乾燥葉15gとハトムギ15gをあわせて煎じて、お茶がわりに毎日飲みます。
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鼻炎にかかった人は、体を冷やさないために、体をあたためるはたらきのある食べものを摂取するとよいでしょう。たとえば、うど、ねぎ、しょうが、にんじん、かぶ、玄米、すもも(プルーン)、サンショウ、ウイキョウ、チョウジ、さつまいも、じゃがいも、やまいもなどのほかに、サバ、サケ、タイ、フグ、ウナギなどの魚類や羊肉もよいとされています。 また、ぬるま湯で鼻の中をよく洗い、ねぎとしょうがのスープをあたたかいうちに飲んでマスクをし、厚着をして発汗させる方法も効きます。しょうが入りクズ湯を食べてもよいでしょう。 オナモミの果実の煎じ汁は、鼻づまりによる頭痛に効果的です。
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かぜによる感染症、アレルギー性など原因にあった治療を
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鼻の中の粘膜が炎症をおこすのが鼻炎です。鼻炎にはかぜ、はしかなどの感染症による急性鼻炎と肥厚性鼻炎(ひこうせいびえん)、萎縮性鼻炎(いしゅくせいびえん)、アレルギー性鼻炎などがあります。 急性鼻炎は鼻汁で鼻がつまると、声が鼻声になり、においがわからなくなります。せき、たん、発熱、頭痛、全身がだるい、筋肉が痛む、のどが痛むなど、かぜの症状を伴うのがふつうです。 肥厚性・萎縮性鼻炎は鼻腔(びくう)に異常がおこったもので、手術による治療が必要になります。アレルギー性鼻炎の代表はスギ花粉症です。くしゃみ、鼻汁がとまらなくなり、鼻づまりのほかに、まぶたの縁がかゆくなることもあります。抗アレルギー剤の服用、点鼻薬、点眼薬の使用で症状が軽くなります。安静と保温にも気をつけましょう。 体を冷やすような食べものは鼻をつまらせる原因となるので、避けるようにしましょう。 鼻炎は慢性化すると治りにくいので、早めに治療することが大切です。
●いびきは健康のしるし? 大変な思いちがい。原因の大半が気道が狭くなるため。鼻やのどの病気の原因にもなるので注意。
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食べもので注意する点は、体を冷やすものを避けることです。生のジュースや生野菜のサラダなどはひかえます。 また、エビ、カニ、山菜など漢方でいう「血をよごす」作用のあるものは、鼻粘膜の充血によくないので注意が必要です。 入浴後に髪がぬれていると、鼻炎症状を悪化させるので、髪を洗ったあとは、ドライヤーですばやく乾かさなければなりません。水泳なども避ける必要があります。
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