カンゾウにはユリ科とマメ科のものがありますが、薬効があるのはマメ科のほうです。茎やヒゲ根を除いて日干しにしたものは、漢方では甘草(かんぞう)といい、痛みどめをはじめ、作用を穏やかに調整する緩和剤、せきどめ、たんきり、吐きけどめ、また痔の妙薬としても用いられます。開花時に採ったヨメナ(野菊)の葉と茎を乾燥させたものとカンゾウを煎じ、その煎じ汁を1日3回空腹時に服用します。これを常飲すると、肩こりからくる痛みをやわらげてくれます。