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髪を強くし脱毛を防ぐ栗のイガの黒焼き
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抜け毛は内臓の不調とも関係があります。つまり全身の健康状態が、抜け毛というかたちで外にあらわれるのです。
昔から、髪は腎(泌尿・生殖器系)と深い関係があるといわれており、そのため髪の毛のうすい人は、腎を強くする栗を利用してきました。
特に栗のイガの黒焼きが効果的です。頭の地肌に1日2〜3回すりこむと、短期間で抜け毛がとまります。
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亜鉛不足も抜け毛の原因のひとつと考えられています。ですから抜け毛が気になる人には、亜鉛を豊富に含んだかぼちゃの種子を常食することをおすすめします。かぼちゃの種子には亜鉛のほか、抜け毛に有効なビタミンA・B、鉄やカロチンなどの栄養素が豊富に含まれているのでうってつけです。
フライパンでからいりして、毎日20粒ずつ食べつづけると効果があります。
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ごまには、肝臓と腎臓を強くする作用のほか、強壮・補血作用などさまざまな効用がありますが、特に黒ごまには抜け毛をおさえる効果があります。 黒ごまに含まれている脂質は、血管を若返らせ、頭皮に十分な栄養をあたえます。またごまの黒い色素は、毛髪色素であるメラニンの形成を促すはたらきがあります。特に若ハゲによく効きます。 黒ごまと何首烏(かしゅう:ツルドクダミの生薬)の粉末を1日3回、食後に食べると、数か月で効果があらわれます。何首烏は漢方薬局で購入できます。
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たんねんに洗髪し、頭皮をつねに清潔に保つことが抜け毛には大切です。
さらに図のように、にんにくとしょうが、ごま油と塩など身近な食べものを使ったヘアトニックやリンスを併用すると、抜け毛の予防に効果的です。また、ごぼうの新芽の白い部分3本をよくすりおろし、大さじ1のごま油をたらしたものをリンスのかわりに使用しても効きます。
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髪の毛の寿命は平均5年です。約5年成長をつづけたあと抜け落ち、同じ毛穴からまた再び新しい毛が生えはじめるのがふつうです。
自然に抜ける毛は、ふつう1日で60〜80本になります。本数にすると大変な割合のように感じますが、100本以内なら心配はいりません。ただし極端に抜ける量が多くなった場合は、異常が考えられます。
極端な抜け毛で最も多いのは円形脱毛症です。そのほか、内臓の病気や梅毒、バセドウ病などが原因でおこることもあります。
それ以外では若年脱毛症、いわゆる男性によくみられる若ハゲ、また最近では、ダイエットのいきすぎなどによる女性の脱毛症もふえています。
脱毛症は精神的ストレス、過労、栄養不足も大きな原因となります。毎日、睡眠をよくとり、栄養のバランスがとれた食事を十分にとることが大切です。特にたんぱく質やビタミンは、毛の発育には欠かせません。
●女性にハゲが少ないのは
女性ホルモンにはハゲを防ぐはたらきがあるため。ちなみに男性ホルモンはハゲを生むはたらきがある。
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抜け毛は、たんぱく質やビタミンB群、鉄の不足も関係しています。これを補給するのがレバーです。できるだけ常食するとよいでしょう。 だいこんの葉を干して煮た汁にしょうがのおろし汁をたらして髪を洗うと、抜け毛に効きます。 じゃがいもも抜け毛に効果的です。すりおろしたじゃがいもを布で包んで、抜け毛の部分に湿布します。2時間ほどたって乾いてきたら取り替えます。 アオギリの葉ひとつかみを600mlの水で半量になるまで弱火で煎じます。このカスをこした汁をリンスとして使うと抜け毛に効きます。 そのほか桑の根の煎じ汁やクコの葉の煎じ汁、カラスビシャクの球根の粉末、センブリの煎じ汁をつけても効きます。
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●黒焼きにする
民間薬でよく知られる黒焼きは、カビが生えたり虫がついたりしないため保存に便利です。薬草に限らず、食品にも使われる方法です。
家庭で手軽に黒焼きにするには、フライパンを利用します。
図の要領で作りますが、必ず冷めてからふたを開け、粉末にして湿気を入れないように密閉容器に保存します。すぐにふたを開けてしまうと、せっかくの蒸し焼きが燃えて灰になってしまうので気をつけましょう。
ドクダミやしその葉、ユキノシタなどうすい葉を黒焼きにする場合は、和紙をぬらして材料を包み、いろりの灰の中に埋めておいてもできます。
そのほか、焼き網でじかに焼く方法もあります。たとえば、みかんを焼き網にのせ、皮がまっ黒になるまで弱火でじっくり焼きます。熱いうちに果肉のほうを食べると、かぜの初期に有効です。この方法はいちばん簡単ですが、保存がききません。
外用として、アカザの花と果実は子供の湿疹に、キハダはうちみやねんざ、なすのヘタは歯痛、歯槽膿漏(しそうのうろう)に効きます。飲用として、じゃがいもは胃潰瘍(いかいよう)や十二指腸潰瘍、柿のヘタは血尿に効果的です。
●黒焼きにする薬草、食べもの
アカザの
花と果実 |
子供の湿疹に少し厚めに塗る
利尿、動脈硬化症予防には飲用 |
柿のヘタ |
しゃっくりには飲用
尿が気持ちよく出ずに血がまじるときも飲用 |
キハダ |
うちみやねんざに外用 |
ニワトコ |
うちみやねんざに外用 |
うめぼし |
かぜの初期に飲用 |
なすの皮とヘタ |
歯痛、歯槽膿漏、口内炎には塗る。
胃腸病には飲用 |
じゃがいも |
胃潰瘍、十二指腸潰瘍に茶さじ1杯ほどを水で飲用 |
りんご |
かっけ、腎臓病のむくみに飲用 |
すいか
の皮 |
口角炎、口内炎に塗る |
みかん |
かぜの初期に食べる |
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